えいがおんがく!

朝方,映画音楽ってこんな感じの歴史なんだよ〜ってことをつぶやいてたら,Atomくんから

って言われたのでまとめてみる!


KICK ASSの時に書いたけど音楽って素晴らしいよねやばいよね!
特に映画では本当に音楽がかかせないです.



当然,昔の映画はサイレント.
あんまり観たことないけど,役者が演じて,画面にセリフが表示されて…みたいな感じですよね.
セリフを録音することなんて無理だったので,当然音楽も録音されていません.無音です.サイレントです.
いやでもセリフがなくても音楽はあったんですよね.
しかも豪華(?)な生演奏.
映画にあわせて,劇場で生演奏が披露されていたらしいです.
劇場によってピアノ1台だったり,オケピでオーケストラが演奏したり.
映画特有の曲,というのは無くて既存のクラシック曲(ベートーヴェンだったりチャイコだったり)が使われていました.
サイレント映画では音楽がないとマヌケ!と思われていたので劇場では頑張って演奏されていたようです.


Wikipediaさんによると,映画に初めて特有の音楽(オリジナルスコア)がつけられたのは1908年.その映画は『ギーズ公の暗殺』!!(知らない)
作曲家はなんとサン=サーンス!!!(巨匠)
アレですね,アレとかアレとか作曲してる人です.すごいです.(動物の謝肉祭とか)
そんなわけでオリジナルスコアの時代がやってくるわけです.


オリジナルスコアな時代がやってきてからがサイレント映画の繁榮紀で,ちょうど第一次世界大戦が終わったあたり.
ヨーロッパで質の高い映画音楽が生まれたようです(よく知らない).エリック・サティとか,ショスタコーヴィチあたりの人が作曲してます.すごい!!
このころはアメリカでは全然いい音楽は無かったみたい.


そんなサイレントな時代から,トーキー映画の時代になります.
雨に唄えば」なんかを観ればその移り変わりがなんとなくわかったりします.
トーキーになった!!
ということは音を録音できるわけです.音が出るわけです.まさに革命です.
(初めの頃は台詞をいれることはなく,音だけをレコードに録音して劇場で同時に流す,というようなことをやっていたみたいです.)

そこで音をふんだんに使ったミュージカル映画がたっくさん作られました.
でも,ミュージカル映画はほとんどが既存曲を使ったもので,オリジナルスコアはあまりなかったみたいです.


そして世界恐慌がやってきます.
映画製作本数は激減.
ドイツではナチスによるユダヤ人迫害が始まります.
多くのユダヤ人がアメリカへ亡命してくることになったのです.
そんなわけでアメリカに多くの芸術家がやってきて,アメリカ映画の新たな歴史をつくっていくことに.

やっと景気もよくなってくると映画の製作本数も増えました.
明るいスイング・ジャズ,ビッグバンドが大人気なこの時代.
映画にもそんな音楽が多く使われるようになります.
また,ミュージカル映画も復活するわけです.

この時代(1930年代〜),ハリウッドでは映画がばんばん作られるようになります.黄金時代ですね.
ヒッチコックやフレミングといった監督が活躍しはじめました.
それにともなって映画音楽もここで新たな時代に突入するわけです.

いままでの映画音楽は,既存曲を使ったミュージカル,または映画にあわせて流れているだけの音楽だったわけですが,この頃からアンダースコアが使われ始めます.
アンダースコアとは,台詞に被せながら流す音楽で,場面を盛り上げるのに効果的だったりするアレです.
いまでは当たり前に使われているこの手法がようやく使われるようになりました.
大編成の管弦楽団を用いた音楽が使われるようになってきました.
他にもジャズやラテン調の音楽なども映画音楽として作られています.

ここでようやくシンフォニック・スコア,所謂映画音楽が出来上がったのです!!

そして,第二次世界大戦が起こります.
この戦争で,アメリカ的な音楽がつくられるようになります.
いままでの音楽はどちらかというとヨーロッパでの音楽の流れを汲んだもので,ロマン派なものが多かったですがこのころから新しい音楽が作られ始めました.
このころの作曲家といえば,みんな大好きアーロン・コープランド!!
エルサロンメヒコ(めちゃくちゃかっこいい)やアパラチアンスプリング等を作曲した人ですね.
彼の影響でアメリカ独自の響きをもった音楽が作られ始めます.
もちろん映画音楽も同様に,ロマン派から脱してさまざまな音楽がつくられるようになりました.

この後,ミュージカル映画の黄金時代がやってきます.
バーンスタインガーシュウィンが大活躍しますね.このころの音楽は吹奏楽やってる人ならみんな大好き!な感じです.

また,映画の主題歌もこのころからつくられるようになり,それらがヒットを飛ばすようになっていきます.
そのお陰で,アンダースコアはあまり金をかけられず,主題歌ばっかり力をいれるようになってきます.

その後,映画業界にとっての暗黒時代がやってきます.
独占禁止法により,映画業界が違法だー!!ってことになったり.
テレビの出現によりだんだん儲からなくなってきたり.
そのおかげで所謂B級映画ばかりが作られるようになります.
当然,音楽に金はあまりかけず,主題歌ばかりが力の入った物になってくるわけです.

一方で,テレビに対抗するために大掛かりな巨編映画も作られます.
このような映画では,画に負けないように音楽もシンフォニックな力強いものが作られていました.

しかしこの後,映画音楽はまた別の時代に突入することになるのです...




とことで,案の定まとまらなかったので続きます続きます.